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■聾者(ろうしゃ)小中学校の学生寮の3部屋を借りて、聾唖の子供達の幼稚園(まだ認可はされていませんが)が運営されています。名前は「テディベア」。   幼稚園の入り口です。子供達の描いた絵やパーティーの時の写真等が、飾られていました。
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■聾者の子供達。皆、笑顔で元気いっぱい。飛び回って遊んでいます。   先生達も笑顔で子供達に接していました。会話は、手話を使います。
 
■きちんと整頓された、ロッカー。   毎日どんな風に過ごせたのか、子供達が自分で評価して、顔のシールを貼っていきます。良い子で過ごせた日には、笑顔マークがついています。
 
■こちらは、トイレ。可愛い絵柄の便座に、犬の顔のペーパーホルダー。私もおもわず使いたくなってしまった・・。   ■洗面所には、子供達一人一人のタオルと歯ブラシ、石鹸がきちんと用意されています。
 
■先生と手話で会話中の女の子。こちらのユムジュルドラム先生も聾者(ろうしゃ)なのです。   ■プレイルームで、遊んでいる様子。皆、笑顔で楽しそう!
 
■可愛い笑顔の女の子。友達とケンカして泣いたり、怒ったり、笑ったりとクルクル表情が変わります。  

■こちらの男の子は、両親が子育てを放棄してしまったので、牧師さんの養子になりました。ブルーの瞳が可愛らしい男の子。

 
■この男の子は、聾者(ろうしゃ)で少し知的障害もあります。こちらの幼稚園は、基本的に聾者の子供だけを受け入れているのですが、彼は、特別に受け入れています。  

■こちらの男の子は、写真が大好き。次々とおもちゃを持ってきては、写真を撮って!とせがまれました。お気に入りのお人形と一緒にハイ!ポーズ。

 
■モンゴル初の「聾者の子供達の幼稚園」を設立しようと頑張っているソヨルマー先生、28歳。しっかりとした考え方と行動力と熱意に私も感動してしまいました!彼女は、フィリピンのキリスト教の大学院で学びました。現在は、モンゴル師範大学で教育学の修士課程です。   ■「この日本人は、いったい何をしてくれるの?」と質問した父兄に対し「まずは、あなた達のその考え方を直さないとダメです!誰かに何かを期待するのではなく、今、自分達に出来ることを精一杯することが大切なのです!」と強く説教をするソヨルマー先生。素晴らしい・・。
 
■こちらは、給食室。小さいけれど、きちんと整頓されており、清潔感があります。   先生達が作成した手書きの手話ノートと、参考にしている文部省が出版した手話の教科書。

※モンゴルの聾者(ろうしゃ)の子供達が通う幼稚園について紹介したいと思います。幼稚園と言いましても国の認可を受けた正式な幼稚園ではありません。2008年に正式な認可を受けることを目指して、手探りで頑張っている実験的なプレイルームのようなところです。実は、モンゴルには、聾者や知的障害の子供達が通うことの出来る正式な幼稚園は、まだ一つもないのです。

こちらでは、聾者や知的障害児への対応が非常に冷たいため、そういった子供達を持つ両親は世間体を気にして子供達を家の外に出さずに、孤立させてしまう傾向があります。驚くことに聾者(ろうしゃ)や知的障害者の学校が存在することすらを知らない親も多いとも聞きました。

また、手話の本も出版されていないので(文部省が出している手話の辞書はありますが、非売品)、正式な手話の存在を知らない両親が殆どです。ですから各家庭で、独自の手話を作り、子供達に教えているため、子供達の手話が皆バラバラなんですね。小学校に入学してから、先生方は、子供達に勉強を教えるのに大変苦労するそうです。

このような理由から、まず聾者(ろうしゃ)の子供達が、小学校に入学してすぐに正式な手話を使って会話が出来て、学校生活がスムーズに送れるような教育をする幼稚園の設立が必要なのです。

現在、こちらの幼稚園(まだ認可はされてませんが)の運営費用は、全てボランティアの方達からの支援で成り立っています。聾者の幼稚園設立を目指しているプランナー部長のソユルマーさんが、夏に外国人ツアーのガイド等をしながら、ツアーのお客さんに幼稚園運営のお話をして、賛同してくださった方達や会社からの援助で成り立っています。勿論、国からの援助は、一切ありませんので、ギリギリのところで運営しているわけです。

厳しい状況の中で、聾者(ろうしゃ)専門の教師の育成や手話等の教科書の作成をし、国立聾者(ろうしゃ)学校の学生寮に、3つの部屋を借りて、自分達でペンキを塗り、家具を作り、手探りでカリキュラムを作りながら小さな幼稚園を作りました。

今年の夏には、アメリカや韓国の臨床心理士や子供の発達心理学の専門家もこちらの幼稚園にボランティアで来てくださったそうです。集中力が欠けている聾者の子供達に、集中力を育成するカリキュラムを組んで授業を行いました。今後もこのようなカリキュラムには、意欲的に取り組んでいく予定だそうです。

現在、幼稚園の先生は、10名。その内の7名が聾者(ろうしゃ)の先生です。聾者の子供達は、一般の子供達よりもずっと手がかかりますので、もう少し先生達の人数を増やしたいところですが、なかなかそれも難しいのが現状です。一般の幼稚園の先生をアルバイトで雇うこともありますが、聾者の子供の行動や心理を理解出来ないため、直ぐにやめてしまう人が多いんですね。プランナー部長のソユルマーさんは、今後は、聾者の先生の育成にも力をいれたいと話してくれました。

モンゴルでは、聾者や知的障害を持った子供達に対してまだまだ理解が浅いように感じます。ある聾者(ろうしゃ)の子供の母親は、泣きながら話してくれました。子供を歯医者さんに連れていったところ、医者が「なぜ、俺が聾者(ろうしゃ)の子供の歯を抜かなきゃならないんだ?」と治療を拒んだそうです。信じられない話ですよね。

親達もそのようなことが度重なると、子供達を全く外に出さなくなります。こちらの幼稚園にも「バス代は、こちらで負担しますから、子供を幼稚園に連れてきてください」と親達に指導して、やっと連れて来てもらうそうです。このような現状を改善しようと、夢を持って頑張っている、プランナー部長のソユルマー先生の熱意と行動力に私も心から応援したいと思いました。

もし何か力になりたい!という方がいらっしゃいましたら、私の方に連絡お願いしますね!

※現在、「聾唖(ろうあ)」という呼び方から「聾者(ろうしゃ)」に変わりつつあります。

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