※遊牧民のゲルにお邪魔して、のんびりお茶していたら馬に乗った子供が「イシグ(ヤギの子供)が生まれたよー!早く来てー」と大慌てで知らせに来ました。
一般的にモンゴルの家畜出産ラッシュは、ツァガーンサルが終わった2月〜3月にかけてなので、6月下旬に生まれる赤ちゃんというのは、とても珍しいことです。
ヤギの赤ちゃんが生まれたという知らせに、私もおばちゃんと一緒に大急ぎでかけつけました。夕暮れ時の草原に、まだ羊膜に包まれたままの小さな子ヤギが!!初めて見る生まれたばかりの子ヤギです。とっても小さくて、地面にクタ〜としたまま動かないので「大丈夫かな、、本当に生きてるの?」と、緊張と心配でドキドキしてしまいました。
母ヤギは、まだ若い1歳ヤギなので、自分が生んだ子供なのかまだ良く分かっていない様子。子ヤギを置いて群れの方に歩いて行ってしまうし・・どうなってしまうんだろうとハラハラしていたら、遊牧民のおばちゃんが生まれたての子ヤギを脇に抱えて「チュチュチュチュ・・」と母ヤギに声をかけながら、あとを追います。
遊牧民の子供も、母ヤギを追いかけて捕まえ、子ヤギの方へ無理やり引っ張っていきました。そこにおばちゃんの抱えている子ヤギを置くと、母ヤギも最初は嫌がって逃げようとしていましたが、子ヤギの匂いを嗅いでから自分の子供だと分かったみたい。これで、一安心。私も静かに近寄りながら写真を撮らせてもらいました。
子ヤギが立ち上がって、お乳を飲むまで1時間近くずっと眺めていましたけど、小さな命が生まれてから30分で立ち上がり、お乳を懸命に探し、やっと見つけてゴクゴクと力強く飲んでいる姿を見て、凄いなあ〜小さいのにちゃんと生きているんだなあ、と実感しますね。また最初、子供を生んだことを理解出来なくて逃げ回っていた母ヤギが、1時間後にはしっかり子供を守る母親になっていることにも感動してしまいました。
翌日も子ヤギに会いたくて、草原に出かけてみると、生まれて1日目だというのに、すでに母ヤギと一緒に放牧されていました。逞しいですよね。まだ群れについていけないヨチヨチ歩きの子ヤギを、母ヤギが群れから離れてしっかり見守っています。
すっかり私も子ヤギの母親気分になって「ちぃちゃん(小さいので)」と名づけてみました。これからも時々会いにいくつもり。元気に育ってくれると良いなあ・・。 |